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「とっておきの秘密基地」と言われる上市町は、富山県の東側に位置し、町のシンボルである名峰・剱岳(標高2,999m)をはじめ、北アルプスの山々を間近に仰ぐ緑豊かな田園工業都市です。
大岩山日石寺や眼目山立山寺などの古刹・旧跡、穴の谷霊水ほか、自然や歴史、文化の宝庫でもあります。映画「おおかみこどもの雨と雪」(細田守監督)の舞台モデルとなった「花の家」もあります。またお盆にはご先祖さまをお迎えする「招来魂」といった伝統行事(同日にお祭りや花火大会も!)をはじめ、「フォトロゲイニング上市まちのわ」、「つるぎフェスティバルinかみいち」、「つるぎ山麓トレイルdu上市」など住民が参加するたくさんのイベントがあります。
※一緒に働く方のメッセージなどをすべて掲載できないため、下記もご参照ください。
ニッポン移住・交流ナビJOIN http://www.iju-join.jp/cgi-bin/recruit.php/9/detail/67922<外部リンク>
地方は車社会が当たり前。もちろん車があれば便利です。しかし車がなくても不便がないように、町内には電車やバスのネットワークが張りめぐらされています。タクシーや自転車など様々な手段を組み合わせれば「移動」の範囲はさらに大きく広がります。
公共交通の利用が活性化すれば、便数や本数が増え、生活は便利になっていくかもしれません。反対に、利用者が少なくなれば便数などは減り、公共交通は持続可能ではなくなってしまうでしょう。これからの地方での暮らしは、公共交通の縮小を待つのではなく、積極的に車と公共交通をうまく「併用」することで、豊かになっていくのかもしれません。そのためには車社会が当たり前のみなさんにも公共交通の「役割」と「大切さ」を知っていただく必要があります。

例えば富山地方鉄道は、通勤や通学の足を支えています。大雪の日でも、富山地方鉄道は走ってくれるという安心感があります。合計7ルートある町営バスと予約のりあいバス、そして町内に2社あるタクシーは多くの観光客や高齢者の移動を助けています。統廃合後の小学生の登下校を守るのも公共交通の役割です。
車に慣れていると公共交通を不便に感じる人がいるかもしれません。多くの人に公共交通の「役割」や「大切さ」を知り、利用してもらうためには、電車やバスの紹介にとどまらず、予約のりあいバスの乗降方法や電車とバスの乗り継ぎ、自家用車にはない電車やバスの良さなど、細やかな情報発信が非常に大切です。日々の情報発信やイベントを通じて、公共交通を知ってもらえたらと思います。

【業務内容】
(1) 上市町のあらゆる交通をSNSで発信
電車、バス、タクシー、レンタサイクルといった上市町の交通を、専用のSNSアカウントで発信。日常の風景や使い方などを通して親しみを持ってもらえるような内容を発信していきます。
Instagramを想定していますが、他に良い方法があればご提案ください。
目安:週に2〜3回程度
(2) 公共交通の大切さと有用性の情報発信
公共交通には地域の移動をささえる役割のほか、利用者のおでかけ機会の創出や運動不足の解消、自家用車と比べて二酸化炭素の排出量が少なく環境に優しいなどのメリットがあります。それらを知ってもらうため、上記(1)の情報発信に時々、公共交通の大切さや有用性を交えて発信していきます。
(3) 上市町の広報誌で活動報告
SNSだけでは高齢者に情報が届かないため、情報をまとめたチラシなどを作成。上市町の広報誌に折り込み、全世帯にお知らせします。
目安:年に4回
(4) 公共交通や駅でのイベント実施
上市駅構内での「上市えきなか古本市」、富山地方鉄道を貸切で運行する「貸切!カミ鉄の旅」などを実施しています。こうした企画を膨らませたり、保育園児や高齢者などを対象に新たな企画を考えたり実施していただきます。
目安:年に2〜3回程度
(5) 点在する観光資源をつなぐアクセス情報の整理
映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台モデルとなった「花の家」、「穴の谷霊水」、「釈泉寺円筒分水槽」、「富山県薬用植物指導センター」など、上市町の観光資源は点在していて、多くの方は車で訪れています。しかし公共交通を組み合わせることで、車がなくても行くことができます。そうした情報を整理することで、観光客だけではなく住民にとっても上市町での暮らしがより良いものになっていくことが期待できます。
目安:1年目にまとめる方法(紙媒体やデジタルなど)を決め、2〜3年目に作成
(6) 改善点の報告
業務を進めていく中で、公共交通の利用促進にあたりバリアフリーの観点で気づいたこと、改善したほうが良いことがあればご報告ください。
目安:適宜
(7) 大型2種免許の取得
着任後、3ヶ月経ってから教習所に通っていただくことができます。
ただし、取得には普通自動車第一種運転免許を受けていた期間が3年以上であるなど条件があります。受験資格については、次のURLをご参照ください。
【富山県警察ホームページ】 https://police.pref.toyama.jp/6117/untenmenkyo/shutoku/kj00001645-007-01.html
(8) 業務遂行にともなう事務等
職員との定例ミーティング、事務作業 (月報の作成など)、活動報告会 (年1回)

【3年間の活動イメージ】
※委託型の契約となるため、業務の裁量は契約書の範囲において隊員本人に委ねられます。下記はイメージを膨らませるために具体例として記載いたします。
※富山地方鉄道や町内企業への就職を希望する場合は、必ずしも3年間の任期を終える必要はありません。
◯ 1日の流れ
8:30~9:30 担当課とMTG、進捗確認
9:30~12:00 現場取材
12:00〜13:00 休憩
13:00~16:00 SNSコンテンツ整理、投稿、追加取材など
16:00~16:30 翌日の業務下調べ
16:30~17:15 事務作業、報告書作成
◯ 1週間のイメージ(土曜日イベント実施の場合)
(月曜日)定例ミーティング、現場取材、SNS発信
(火曜日)現場取材、SNS発信
(水曜日)休み
(木曜日)現場取材、SNS発信
(金曜日)イベント準備
(土曜日)イベント実施
(日曜日)休み
※地域行事への参加やイベントの開催に合わせて休日に出勤することもあります。その場合は適宜調整してください。
◯ 3年間のイメージ
▼1年目:地域に慣れながら上市町の交通事情を知る
(1)上市町の暮らしに慣れる
特に最初の3ヶ月は、関係する人、出会う人に元気よく挨拶して顔見知りを増やしましょう。まずは上市町の暮らしを楽しみ、生活のリズムを作ってください。
※業務に関わる方は担当職員がおつなぎします。
(2)交通を体験する
実際にバスや電車に乗り、交通網をいかして楽しめる上市町の暮らしを体験。何度も乗り、利用者や運行者など様々な視点で観察することで課題や改善点が見えてくるはずです。
(3)SNSで情報発信
役場の担当者と相談しながら、発信内容を決めていきます。慣れるまでは週に1度ミーティングを行い、業務内容を確認します。
(4)小規模イベント実施
公共交通や駅でのイベント実施。3年間継続で行う、対象を変えて単発で行うなど、様々なイベントを企画・実施します。
(5)研修への参加
勉強会や研修など交通を学ぶ機会があれば積極的に参加しましょう。
(6)大型2種免許の取得
着任後、3ヶ月経ってから教習所に通っていただくことができます。担当職員と業務の進め方を相談しながら、免許取得を目指します。ただし、取得には普通自動車第一種運転免許を受けていた期間が3年以上であるなど条件がありますので、受験のタイミングについて考慮が必要です。受験資格については、上記【業務内容】(7)記載のURLをご参照ください。
【目標】SNS、イベントの目安の回数を実施
▼2年目:上市町の交通情報の編集
(1)1年目の業務の継続
1年目に引き続き情報発信やイベントを実施。随時見直しやブラッシュアップを行い、より良い業務を目指しましょう。
(2)点在する観光資源をつなぐアクセス情報の整理
1年目に紙媒体なのかデジタルなのかまとめる方法を検討し、2年目から制作に取りかかります。納品日を決め、逆算して制作スケジュールを作成します。
(3)大型2種免許活用
上市町の事業などで運転をお願いする機会があるかもしれません。
【目標】SNS、イベントの目安の回数を実施、点在する観光資源をつなぐアクセス情報の内容決定
▼3年目:上市町の交通情報のまとめ
(1)1〜2年目の業務の継続
1年目に引き続き情報発信やイベントを実施。この頃にはかなり情報量の蓄積があります。蓄積をさらにいかす良い方法があれば検討しましょう。
(2)点在する観光資源をつなぐアクセス情報の整理
こちらも完成を目指します。
(3)大型2種免許活用
引き続き上市町の事業などで運転をお願いする機会があるかもしれません。
【目標】SNS、イベントの目安の回数を実施、点在する観光資源をつなぐアクセス情報の完成
◯ 定例ミーティング
月に1回の全体ミーティングのほか、半年に1回、個別ミーティングを行い日々の振り返りや方向性を話す場を設けています。また希望があれば随時個別相談は可能です。
募集人数
1名
募集対象
次のいずれも満たす方を対象とします。
(1)地域おこし協力隊の地域要件に該当する方
3大都市圏の都市地域、政令指定都市等(過疎、山村、離島、半島等に該当しない市町村)から転出し、任期中は上市町に居住及び住民票の異動ができること
(2)地域の方々との交流に積極的に取り組み、信頼関係の構築に意欲のある方
(3)心身ともに健康であり、地域協力活動の趣旨を理解し、地域の活性化に前向きに取り組む意志のある方
(4)パソコンの基本操作(Word・Excelの使用、SNS等を活用した情報発信など)が可能な方
(5)普通自動車運転免許を有しており、自ら運転して地域内を移動できる方(※任期中に大型二種免許を取得するには、受験時に普通自動車第一種運転免許を受けていた期間が3年以上であるなどの条件があるため、少なくとも応募時には普通自動車免許等を取得されている必要があります。)
(6)最長で3年後の活動期間終了後も、上市町に定住し、就業しようとする意欲のある方
雇用形態
町との雇用契約なし
(町が地域おこし協力隊に委嘱し、地域協力活動を委託する)
活動期間
委嘱日から1年間(1年ごとに更新を行い、最大3年間延長)
活動時間(目安)
1日当たり7時間45分を基本の活動時間とする。
月の活動日数は、カレンダーの平日と同日数(土・日・祝日を除いた日数)
委託料等(令和8年4月1日から活動する場合)
年額 4,900,000円
<内訳>
報償費 3,500,000円
活動経費 1,400,000円
※予算の範囲内で委託します。
待遇・福利厚生
(1)家賃住宅費補助金(補助率10/10)
月の限度額 25,000円
(2)貸与備品
ノートパソコン
(3)研修・資格
活動経費を使用して活動に関連する研修の受講や、資格を取得できます。
(4)副業
着任後1年目から時間外での副業・兼業が可能です。※要相談
選考
(1)第1次選考(書類審査)
*書類審査結果は応募者全員に文書で通知します。
*1次選考を通過した方で希望者のみ、カジュアルなオンライン面談を行います。ご質問事項等はこの時にもお聞きいただけます。
(2)第2次選考(おためし地域おこし協力隊・最終面接)
第1次選考の合格者を対象に、2泊3日のおためし地域おこし協力隊に参加いただき、現地にて面接選考を行います。
【おためし地域おこし協力隊】
日 時:令和8年2月6日(金)~8日(日)(予定)
場 所:上市町役場及び上市町内
詳細は第2次選考結果とあわせて通知します。なお、おためし地域おこし協力隊及び面接に必要な旅費等の費用は、自己負担となります。
ただし、宿泊施設は町が手配し、代金の個人負担はありません。
(3)結果発表
第2次選考終了後に結果を通知します。
応募期間
令和7年12月12日(金)~令和8年1月23日(金)
※応募書類必着
応募方法
(1)応募方法 応募用紙 [Wordファイル/11KB]と履歴書(市販のもの)を提出
(2)提 出 先 富山県中新川郡上市町法音寺1番地 上市町企画課企画班
(3)提出方法 持参、郵送又はメール
〒930-0393 富山県中新川郡上市町法音寺1番地
上市町企画課企画班 地域おこし協力隊募集担当宛て
TEL:076-472-2473 FAX:076-472-1115
E-mail:k.kikaku@town.kamiichi.toyama.jp