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近年、自殺は社会問題となっています。
富山県でも毎年200人を超える方々が自殺で亡くなっておられます。
自殺は個人だけの問題でなく、遺された家族や周囲の人々に大きな悲しみと深刻な心理的社会的影響を与えています。その背景には、健康問題や過労、倒産、リストラ、社会的孤立、いじめなどさまざまな社会的原因があるといわれていますが「うつ病」などの心の病気が関与していることも少なくありません。
「うつ病」は単に気の持ちようで起こるものではなく、心の風邪といわれるように誰でもかかりうる病気です。ストレスが重なると、脳の中のセロトニンやドーパミン等の神経伝達物質が減少して、うつ病を引き起こすことが分かっています。
早期発見・早期治療、休養により回復できる病気なので、1人で頑張ろうとせずに、相談機関や心療内科・精神科など専門家へ相談しましょう。
平成18年から増加し続けていましたが、24年に減少した以降は増減を繰り返しています。
2015~2019年の5年間の平均自殺死亡率(人口10万対)は、国・県と比べても低くなっています。
50代以降の中高年・高齢者層が多くなっています。
悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ見守る人のことです。
ゲートキーパーは誰でもなることができます。
発言や行動の変化や体調の変化など、家族や仲間の変化に敏感になり、心の悩みや様々な問題を抱えている人が発する周りへのサインになるべく早く気づきましょう。
変化に気づいたら、「眠れてますか?」など、自分に出来る声かけをしていきましょう。
悩みを話してくれたら、時間をかけて、できる限り傾聴しましょう。
話題をそらしたり、訴えや気持ちを否定したり、表面的な励ましをしたりすることは逆効果です。
本人の気持ちを尊重し、共感した上で、相手を大切に思う自分の気持ちを伝えましょう。
心の病気や社会・経済的な問題等を抱えているようであれば、公的相談機関、医療機関等の専門家への相談につなげましょう。
相談を受けた側も、一人では抱え込まず、プライバシーに配慮した上で、本人の置かれている状況や気持ちを理解してくれる家族、友人、上司といったキーパーソンの協力を求め、連携をとりましょう。
身体や心の健康状態について自然な雰囲気で声をかけて、あせらずに優しく寄り添いながら見守りましょう。
必要に応じ、キーパーソンと連携をとり、専門家に情報を提供しましょう。
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富山県中部厚生センター<外部リンク>