本文
地域が育てる未来の放課後
めざすのは、子どもが輝く町。
目標は、「すべての生徒が、自分の好きなことを、地域で続けられる町」 をつくること。
部活動の地域移行は、終わりではなく、新しい学びのはじまり。
生徒一人ひとりが、自分の意思で放課後をデザインします。
町が環境を整え、地域が活動を支え、子どもが挑戦する。
学校と地域がつながることで、教育の舞台が“町全体”に広がります。
子どもが輝けば、町が輝く。放課後が変われば、未来が変わる。
教育の未来を町ぐるみでデザインしていきます。
・とりあえず色々体験してみたい
→ すぽかる体験
・気軽に楽しく、新しい趣味としてなにか始めたい
→ すぽかる協力団体 詳細はこちらから [PDFファイル/156KB]
→ 上市町総合スポーツクラブ「さんさん」
→ こどもの城
・専門性の高い指導者の元でスポーツをしっかり頑張りたい
→ 上市町地域クラブ 7種目(カヌー、硬式テニス、バスケットボール、バドミントン、柔道、剣道、空手)
上市中学校は部活動の地域展開に伴い、部活動の受け入れを段階的に縮小し、令和9年度末までに順次部活動を終了していく中、令和8年度から部活動の新規部員募集は停止するため、子どもたちの放課後の活動環境の充実が急務となっています。
そのため、町では中学生が部活動以外の放課後の活動や居場所として、地域の活動やこれまでにない様々な種目への自主的・積極的な参加をより促すため、令和7年度から愛称「上中すぽかるトライ(スポーツ&カルチャー)」を立ち上げ、中学校内等で様々な種目を体験する機会を設けたり、団体の活動紹介を小中学校や保護者宛に周知するなど、地域で活動する団体と中学生との橋渡しとなる事業を始めました。
このことにより、今後、上市中学校の生徒は、主たる放課後の活動を「部活動」という単一選択によって過ごすのではなく、「様々な地域の活動」へ自らの意思で主体的に参加することができることで選択の幅が広がります。
あわせて、多世代交流が進むことで地域の活動団体の活性化へとつなげていき、地域の活動団体による中学生の受入協力体制が充実することで、教員の部活動指導への負担を軽減し、本来の業務である教科指導・生徒指導などを充実させていきます。
今後、中学生が自分のやりたいことについて、地域の人達から学び、大人からこどもまで一緒に楽しむことができる環境づくりを目指していきますので、ご理解ご協力をお願いします。



すぽかるとは「スポーツ」「カルチャー」・・・競技スポーツ、生涯スポーツ、文化活動、伝統芸能など
開催場所 上市中学校体育館など
開催日時 月曜 午後3時から 1時間程度
参加対象 中学生(自由参加)
実施内容 すぽかる(スポーツ、カルチャー)、下記一覧を参照 ※予定内容、開催時間、開催場所は変更になる場合があります。
| 内容 | 講師等 | 実施日 | 参加人数 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 車いすテニス | 笹島湧希氏 (車いすテニス世界一を目指すプレイヤー) |
令和7年6月2日 | 13人 |
関連記事<外部リンク>1 関連記事2 |
| 第2回 | フットサル | 木本敬介氏 (元Jリーガー・カターレ富山) |
令和7年6月16日 | 18人 | |
| 第3回 | アニメ・イラスト制作 | ルーカス氏 (上市町地域おこし協力隊) |
令和7年6月30日 | 9人 |
関連記事<外部リンク>1 関連記事2 関連記事3 |
| 第4回 | ボクシング | 出端雅光氏 (上市高校ボクシング部顧問) |
令和7年7月14日 | 4人 | |
| 第5回 | プログラミング | 永井浩和氏 (株アルティネット) |
令和7年9月8日 | 中止 | 関連記事 |
| 第6回 | 将棋 |
加納勇氏 |
令和7年9月22日 | 2人 | 関連記事 |
| 第7回 | ニュースポーツ | 総合スポーツクラブさんさん | 令和7年9月29日 | 35人 | |
| 第8回 | ポーカー | 小柴雅信氏 | 令和7年10月20日 | 5人 |
関連記事1 関連記事2 |
| 第9回 | Americaボードゲーム | カレン氏 (上市町地域おこし協力隊) |
令和7年11月10日 | 3人 | |
| 第10回 | オーケストラの楽器体験(チェロ) | 井上貴信氏 | 令和7年12月1日 | ||
| 未定 | お菓子(ケーキ)づくり | 未定 | 令和7年12月15日 | ||
| 未定 | ラジオ番組 | カミラジ | 令和8年3月2日 | ||
令和7年6月2日 第1回上中すぽかるトライ
車いすテニス体験会 13人参加 関連記事

令和7年6月16日 第2回上中すぽかるトライ
フットサル体験会 18人参加
令和7年6月30日 第3回上中すぽかるトライ
アニメ・イラスト制作 9人参加 関連記事


令和7年7月14日 第4回上中すぽかるトライ
ボクシング体験(協力:上市高校ボクシング部) 4人参加

令和7年9月22日 第6回上中すぽかるトライ
将棋体験 2人参加 関連記事

令和7年9月29日 第7回上中すぽかるトライ
ニュースポーツ体験(バドミントン・フレッシュテニス) 35人参加

令和7年9月29日 第8回上中すぽかるトライ
ポーカー体験 5人参加

令和7年9月29日 第9回上中すぽかるトライ
アメリカボードゲーム 3人参加

中学生が地域のスポーツや文化活動、伝統行事を行う団体へ参加。
地域の方から学び、一緒に楽しみます。
種目一覧(受入予定を含む)
<頭脳ゲーム>
囲碁、将棋、健康麻雀、ポーカー、アメリカボードゲーム
<文化活動>
料理、書道、ハンドメイド、編みもの、フラワーアレンジメント
<音楽>
合唱、アカペラ、ダンス、フラダンス、オーケストラ、合奏
<伝統芸能>
和太鼓、剣詩舞、詩吟、民謡、陶芸、ステンドグラス
<スポーツ>
太極拳、スポーツ吹き矢、卓球、ランニング、ボクシング 、ソフトテニス
トランポリン、総合型スポーツクラブさんさん
<その他>
プログラム道場、ラジオラジオ番組制作、アニメ制作、ボディメイク(筋トレ)、eスポーツ
○上記のうち、現在実施中(受入中)の各団体の内容をまとめた一覧表
詳細はこちらから
・関連紹介記事(活動スタート)令和7年3月18日
〇町内に活動拠点があり、町の主旨に賛同して中学生の受入に協力をいただける非営利の活動団体を随時募集しています。
下記登録書を記入の上、町教委教育委員会事務局生涯スポーツ班までおこしください。
こども受入協力団体登録書 [PDFファイル/51KB]
○上市町総合スポーツクラブ「さんさん」(連絡先 076-472-1971)
多種多様な種目を実施しています パンフレット [PDFファイル/10.44MB]
中学生会員も常時募集中(非会員でも各種教室に参加できます)
さんさんホームページ<外部リンク>
乳幼児から小学生とその保護者が集う憩いの場ですが、中学生を対象とした教室もあります。
お気軽にお問い合わせください。
金曜 午後4時 ダンススクール
土曜 午前10時 フラワーアレンジメント、将棋教室
※月1~2回実施 実施日は広報かみいち等でご確認ください。
詳細はこちらから
上市町には部活動の機能と部員をそのまま移行した上市町地域クラブが、令和7年4月現在、7種目あります。
クラブ員常時募集中。
小学生や幼児から大人まで、幅広い世代が参加している多世代参加型のクラブもあります。
お気軽に各団体へお問い合わせください。
| (旧) 部活動名 | 移行年度 | (新)上市町地域クラブ名 | |
|---|---|---|---|
| 1 | カヌー部 | R4 | 上市町カヌークラブ [PDFファイル/615KB] ・関連紹介記事(日本代表に選出 令和7年4月7日) |
| 2 | 硬式テニス部 | R4 | Kamiichi Ashinis Club [PDFファイル/164KB] |
| 3 | 男子バスケットボール部 | R5 | 上市U-15アンテロープスBc(男女) [PDFファイル/566KB] ・関連記事(部活動応援企業・酒井建設 令和7年6月18日)<外部リンク> |
| 4 | 女子バスケットボール部 | R5 | 上市U-15アンテロープスBc(男女) [PDFファイル/566KB] ・関連記事(部活動応援企業・酒井建設 令和7年6月18日)<外部リンク> |
| 5 | バドミントン部 | R5 | 上市Bc [PDFファイル/273KB] ・関連記事(部活動応援企業・三晶MEC 令和7年2月17日)<外部リンク> |
| 6 | 柔道部 | R5 | 上市柔道クラブ [PDFファイル/611KB] ・関連記事(北日本新聞・とやま元気っ子 令和7年6月11日)<外部リンク> |
| 7 | 剣道部 | R5 | 上市剣道クラブ [PDFファイル/327KB] |
| 8 | 空手道部 | R5 | 上市町空手協会スポーツ少年団 [PDFファイル/367KB] |
| 9 | 男子バレーボール部 | R7 移行予定 |
|
| 10 | 女子バレーボール部 | R7 移行予定 |
|
| 11 | 野球部 | R8 移行予定 |
|
| 12 | 陸上競技部 | 未定 | |
| 13 | 男子ソフトテニス部 | 未定 | |
| 14 | 女子ソフトテニス部 | 未定 | |
| 15 | 卓球部 | 未定 | |
| 16 | マンドリン部 | 協議中 | |
| 17 | 吹奏楽部 | R7 移行予定 |
|
| 18 | 科学園芸部 | 未定 | |
| 19 | 美術部 | 未定 |
各地域クラブからのPRメッセージ [PDFファイル/134KB]
上市町地域クラブに関する質疑応答 [PDFファイル/140KB]
町は今ある部活動の機能を部員ごとそのまま引き継ぎ、クラブの指導及び運営をしていただける団体(個人)を随時募集しています。
<注意>
・今の部活動にある種目のみ対象です。新規種目は対象外です。
・指導のみを希望し、運営は自分ではできない場合、運営を責任をもって主となってできる方が見つかってからご相談ください。
上市町教育委員会 生涯スポーツ班(連絡先 076-472-2454)までご連絡ください。
支援内容
1 クラブ創設に関する相談
・活動場所の調整
・クラブ規約の作成に関する助言
・運営における金銭面の助言
・中体連主催大会への参加方法や関連手続き
・その他、保険加入や運営ノウハウの助言
2 周知広報支援
・団体情報の周知(町ホームページ、広報掲載)、子どもや保護者へのチラシ配布(学校等の掲示コーナー利用許可)
・体験会開催機会(上中すぽかるトライ)の提供
3 指導者の資質向上支援
(1)資質向上研修 コーチング技術、ハラスメント防止などの研修
(2)安全管理研修 救命講習(心肺蘇生、AED使用)
(3)子ども理解研修 子どもへの支援のあり方についての研修
(4)スポーツ指導者資格取得費補助金 対象経費を全額補助
・スポーツ指導者基礎資格
・競技別指導者資格
・フィットネス資格(ジュニアスポーツ指導員に係るものに限る。)
・マネジメント資格
令和7年7月、14歳の挑戦の受入において、中学生5人と意見交換の場を設けました。
中学生の生の声を聞くことで、この改革の意義と課題を改めて考える貴重な機会となりました。
対話のテーマ
・部活動の地域移行について、どう感じているか
・新しい取り組みへの期待
・心配なことや改善してほしいこと
中学生たちの声
【期待していること】
多様な指導を受けられる可能性
「学校の先生以外の専門的なコーチに教えてもらえるなら、もっと上達できるかも」という期待の声がありました。
地域の指導者から新しい技術や考え方を学べることに、前向きな姿勢を見せてくれました。
・新しい仲間との出会い
「他の学校の人、地域の人達とも一緒に活動できたら楽しそう」という意見も。
学校の枠を超えた交流が、新たな刺激や友情を生む可能性に期待を寄せていました。
・先生の負担が減ること
「部活で忙しそうな先生が、もっと授業の準備に時間を使えるようになるといいな」と、教員の働き方にも配慮した意見が出ました。
【心配なこと・課題だと感じること】
・指導者は本当に確保できるの
「地域に専門的な指導者がいなかったら、どうなるんだろう」という不安の声が聞かれました。
・移動手段の問題
「活動場所が遠くなったら、少し大変かも」
「親に送ってもらうのも大変」という現実的な課題が挙がりました。
・学校の部活動がなくなる寂しさ
「学校で友達と一緒に練習するのが楽しいのに」という声も。
学校という場での部活動が持つ、コミュニティとしての価値を大切に思っている様子が伝わってきました。
・費用の負担
「地域クラブになったら、お金がかかるようになるのかな」という経済的な不安も出されました。
家庭の負担が増えることは、保護者にとっても大きな問題です。
・大会や試合はどうなるの
「今までの大会に出られなくなったら悲しい」
「学校対抗の試合がなくなるのは寂しい」という意見も。
伝統的な大会の継続を望む声が聞かれました。
対話を通じて見えてきたこと
中学生たちは、部活動の地域移行について期待と不安の両方を抱いていることがわかりました。
期待の背景には、より専門的な指導や新しい出会いへの前向きな気持ちがあります。
一方で、不安の根底には、「本当に今と同じように活動できるのか」「自分たちの声は届いているのか」という疑問があるようです。
特に印象的だったのは、「先生たちの負担が減るのはいいけど、私たちの活動の質が下がるのは困る」という率直な意見でした。
今後に向けて
中学生との対話を通じて、町は以下のことが重要だと再認識しました
1 生徒の声を丁寧に聞き続けること
改革の主役は生徒です。彼らの不安や期待に寄り添いながら、進めていく必要がある
2 実情に合わせた柔軟な対応
指導者の確保、移動手段、費用負担など、課題に応じた解決策を考え続けていくことが不可欠
3 学校部活動の良さを残しながら、新しい価値を創造する
単に「移行」するのではなく、学校での活動が持っていた良さを大切にしながら、地域ならではの新しい魅力を加えていくことが大切
4 保護者や地域との連携強化
生徒が安心して活動できる環境を整えるには、学校、地域、保護者が一体となって支える体制が必要
終わりに
部活動の地域移行は、まだ始まったばかりの大きな改革です。
今回の対話で聞かせてもらった中学生たちの声は、私たちにとって貴重な道しるべとなりました。
これからも、子どもたちが安心して、楽しく、充実した活動ができる環境づくりを、地域全体で考え続けていきたいと思います。
Q1 部活動は必ず加入しなくてはならないのですか?
地域クラブや地域の活動団体などに必ず加入しなくてはならないのですか?
A1 いいえ、いずれも自主的、自発的な参加で行われる活動で、加入は任意です。
Q2 部活動はなくさなくてもよかったのではないですか?なぜ、今なのですか?
A2 部活動の重要性はだれもが認めるところですが、継続するには大きな課題を抱えていました。
現状においても専門的指導を行える教員は僅かとなっている中、今後、生徒数の減少に伴う教員配置数の削減により、既存の部活動の仕組みでは種目数や指導レベルを維持することができません。
また、教員は部活動を無償ボランティアに近い形で自主的に指導している現状では、心身への負担が大きすぎること、よりよい授業をするための準備にじっくり取り組めない、などの弊害が出ているため、教員の負担軽減のためにも、部活動のありかたについての見直しが全国的に進められています。
Q3 部活動がなくなると内申書や受験への影響はありませんか?
A3 現在も部活動や特別活動等への参加は、内申点に影響しません。
ただし、調査書へ記録することがあり、「上市町地域クラブ・上中すぽかるトライ」への参加についても同様に、必要に応じて調査書へ記録することができると考えています。これらの記録が合否の参考になるかどうかについては、受験予定の高等学校の入学者選抜要綱等をご確認ください。